2017年に読んだ本まとめ

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も良い年にしたいですね。

さて、タイトルの通りです。1年間で読んだ本を思い出せる限り挙げることで2017年の振り返りをしよう思います。この取り組みは2年目となりましたが、去年同様に報告がとても遅い…。来年こそは。

今年は専門書が増えました。読んだ量が少ないのはそれが影響しているのかな。本当は全部にコメントを書きたいのですが、最初から高い目標を掲げると結局終わらずに伸びてしまうので、気が向いたら追記していきます。これがスモールスタートっていうやつですかね。

 

1.フィクション

1-1.レ・ミゼラブル(岩波文庫)ヴィクトル・ユーゴー
一度は読むべき。しかし長い。

1-2.ドン・キホーテ(岩波文庫)セルバンテス
やはり古典的名著は良いなという事を思い知らされる本。これが17世紀に書かれたとはとても信じられません。若い人に読んでほしい。ただレミゼ程ではないですが、長いです。

1-3.みずうみ(岩波文庫)メリメ

1-4.箱男(新潮文庫)安部公房
ヘンタイ小説。

 

2.ノンフィクション

2-1.統計学入門(東京大学出版会)
これは本当にいい本です。最近流行りのデータサイエンティストになるには、まずここからでしょうかね。このシリーズは3冊あるので、全部読みましょう。
分かりやすく、かといって表面だけをなぞっているわけではないので、”結局どういうこと?” という疑問がほとんど出てこない。大学で解析学をとっていれば十分理解できます。

2-2.入門Python3(オライリー・ジャパン)
Pythonを始めるにあたり、まずはこれだろうと言うことで。申し分なし。

2-3.自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと(サンクチュアリ出版)

2-4.昭和サーティーズ‐あの頃、まわりはすべて遊び場だった(文芸社)

2-5.若き科学者への手紙:情熱こそ成功の鍵(創元社)

2-7.人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊(文春新書)

2-8.人工知能は人間を超えるか(KADOKAWA/中経出版)

2-9.漱石を電子辞書で読む(時事通信社)

2-10.いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

2-11.声に出して読みたい旧約聖書(草思社)
聖書の勉強用としてはあまり適切ではないと思いますが、文語訳の美しさを存分に味わえます。

2-12.超図解 一番わかりやすいキリスト教入門(東洋経済新報社)
分かりやすくまとまっています。初めての人向け。

2-13.「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(あさ出版)

2-14.「死ぬのが怖い」とはどういうことか(講談社)

2-15.量子コンピュータが本当にすごい(PHP研究所)

 

 

 

2016年に読んだ本まとめ

2017.05.28記

お正月に書いていた記事が下書きのままだったのでそのまま投稿します。

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あけましておめでとうございます。今年も良い年にしたいですね。

さて、タイトルの通り、2016年の振り返りとして昨年読んだ本を思い出せる限り挙げてみたいと思います。こうやって挙げてみて気づきましたが、岩波文庫が多い。岩波文庫最高です。

 

1.フィクション

1-1.白鯨 上・中・下(岩波文庫)メルヴィル

鯨の描写が細かく、聖書の内容に度々触れられていてとても勉強になるし、何と言っても訳と注釈が最高です。これが岩波文庫のイイところ。

ちなみに『中』が我が家に二つあります。誰かもらってください。

 

1-2.王子と乞食(岩波文庫)マーク・トウェーン

古い翻訳の割に読みづらさがなく、すらすらと読めました。星三つ。

 

1-3.ジーキル博士とハイド氏(岩波文庫)スティーブンスン

誰でも知ってる小説ですね。今更感がありますが、読んでみました。ハイド氏の恐ろしさが臨場感たっぷりに伝わってきて楽しめました。

 

1-4.カルメン(岩波文庫)メリメ

僕はオペラが先でしたが、こちらも良かったです。

 

1-5.東京に暮す(岩波文庫)キャサリン・サンソム

イギリス外交官夫人として来日した著者の日本人観を綴ったもの。少し小馬鹿にされているような気もする。

 

1-6.あしながおじさん(新潮文庫)J・ウェブスター

僕もお金持ちになったらこんなことしてみたい。

 

1-7.嵐が丘 上・下(岩波文庫)エミリー・ブロンテ

ヒースクリフのあまりの外道さに鳥肌が立ってきます。

 

1-8.月と六ペンス(岩波文庫)モーム

ゴーギャンがモデルの小説。作中ではかなり破天荒だけど、どこまで本当なんだろう(ほとんど本当…?)。

 

1-9.ヴェニスに死す(岩波文庫)トオマス・マン

美しい少年に魅せられた主人公(男)の話。

 

 

2.ノンフィクション

2-1.量子力学と私(岩波文庫)朝永振一郎

2-2とセットで読みました。量子力学など物理学の変革の時期に生きた朝永振一郎先生の講義・講演をまとめたもの。どんどん先に行く(と朝永先生は考えていた)湯川と自身を比較して精神的にかなり病んでいたようです。何でも上手くやる天才だと思っていたんですが、そうでもないみたいですね。かなり勇気づけられました。

 

2-2.科学者の自由な楽園(岩波文庫)朝永振一郎

朝永振一郎の講演から作られたようです。

 

2-3.生命とは何か(岩波文庫)シュレーディンガー

量子力学の超有名方程式”シュレーディンガー方程式”のシュレーディンガー。生命について物理学的に考察しています。これは読むべき。やはり天才だな。

 

2-4.数学を志す人に(平凡社)岡潔

あまり数学とは関係ありませんでした。

 

2-5.科学者という仕事(中公新書)酒井邦嘉

 

2-6.偶然の統計学(早川書房)デイヴィッド・J・ハンド

統計好きな人は読んでみるといいかもしれません。

 

2-7.魂の退社(東洋経済)稲垣えみ子

たぶん、会社辞めたくなります。

 

2-8.村上さんのところ(新潮社)村上春樹

 

2-9.本音で生きる(SB新書)堀江貴文

 

2-10.君はどこにでも行ける(徳間書店)堀江貴文

 

2-11.99%の会社はいらない(ベスト新書)堀江貴文

堀江さんらしい本ですね。

 

2-12.新しい道徳(幻冬舎)北野武

 

2-13.ヤクザになる理由(新潮新書)廣末登 

 

2-14.学者は平気でウソをつく(新潮新書)和田秀樹

主に医学系の話だったと思います。

 

2-15.無頼のススメ(新潮新書)伊集院静

 

 

2-16.バカしか入らない生命保険(祥伝社新書)三田村京)

“生命保険はバカしか入らない”という意味でなく、”バカしか入らない生命保険がある”という意味でした。勉強になります。

 

 

今年はAIの勉強をしたい。専門書の比率が上がるので、去年のようなペースでは読めないかなあ。

春琴抄(谷崎潤一郎)を読んだ

kindleは偉大だ。Kindle Paperwhiteを買ってから僕の生活は一変した。寝る前の読書がこんなに楽しいと思ったのは初めてである。先日もノリノリで次に買う本を探していたら、リコメンドコーナーにこれを発見した。タイトルに惹かれて購入。谷崎は初めて。

 

幼くして盲目となった三味線の名手である春琴と、彼女の丁稚として、また弟子として寄り添い続ける佐助の話。究極の愛がここにはあった。

佐助は10代の頃から丁稚として春琴の身の回りの世話をし、その後弟子となる。泣き出すほどの厳しい稽古にも佐助は必死で喰らいつき、稽古以外では手厚く身の回りの世話をした。後に夫婦同然の暮らしをするようになるが、春琴は弟子と結婚なぞしないと言うし、佐助の方は師匠様と結婚など恐れ多いと否定する、といった関係であった。

器量が良く三味線も抜群にうまい春琴だが、気性が荒く人に恨まれる事が多かった。そしてある晩彼女は何者かに襲われ、ひどい姿にされてしまう。顔を見られることを嫌がる師匠を想い、佐助はとんでもないことをするのだ。そして、

佐助「もう一生涯お顔を見ることはござりませぬ」
(中略)
春琴「今の姿を他の人には見られてもお前にだけは見られとうない」

究極の愛とはこれである。つまり昔話的いい話。

 

わざとそうしたのだろうが、 文章中に句読点が圧倒的に少ない。これには最初は戸惑うかもしれない。しかしリズムが取りやすいので、スイスイ読めてしまうと思う。

漱石全集(岩波書店)のすゝめ

漱石全集にハマっている。

 

文庫版でなくなぜ全集にハマっているかというと、岩波の漱石全集は注解が秀逸だからだ。当時のモノ・場所・人・政治などについてくどいほど丁寧に解説されているし、漱石独特の当て字や原稿の訂正箇所まで細かく説明があるのだ。過去に漱石の作品は全て読んだことがあったが、この素晴らしい注解をふまえて読むと新しい発見がいくつもあり、より深く楽しむことが出来た。

注解が1ページに数個あるので、すらすらと気軽に読みたい方には向かないかもしれない。これは漱石好きのための全集なのだ(そもそも全集とはそうあるべきのような気もする)。

既に絶版となっているため、中古品としてしか手に入れられないのが辛い所だが、漱石好きの方にはぜひ読んで頂きたい。1960年代と1990年-2000年代出版の2種類存在するようだが、後者には栞紐が二つ付いているので、そちらがオススメだ。